転職市場予測2026下半期|15分野中12分野で求人増——いま転職を考える人はどう動くべきか
2026年も後半戦に入り、「今年中に転職すべきか、来年まで待つべきか」と迷っている方は多いのではないでしょうか。結論から言えば、2026年下半期の転職市場は引き続き求職者に有利な状況が続く見通しです。
転職サービス大手のdodaが発表した「転職市場予測2026下半期」では、15分野(7業種・8職種)のうち12分野で求人数の増加または好調維持が予測されました。本記事では、この予測のポイントを整理したうえで、いま転職を考えている人が下半期にどう動くべきかを、年代・状況別に解説します。
2026年下半期の転職市場:全体像
まず市場全体の温度感を押さえておきましょう。2026年下半期の転職市場を特徴づけるのは、次の3点です。
- 求人は高水準を維持:慢性的な労働力不足を背景に、転職求人倍率は2倍を超える水準で推移しています。1人の求職者に対して2件以上の求人がある計算で、構造的な売り手市場が続いています
- 年収アップ転職の増加:物価高が続くなか、年収アップを目的に転職を検討する人が増え、企業側も現職を上回る年収を提示して人材を確保しようとするケースが目立ちます
- 採用の「質」重視への転換:企業は採用数の確保だけでなく入社後の定着を重視するようになり、選考段階から働き方や役割を丁寧にすり合わせる動きが広がっています
つまり「求人は多いが、企業はミスマッチに慎重」という市場です。数を打てば決まる市場ではなく、自分の強みと企業の求めるものを正確に噛み合わせた人から決まっていく市場だと言えます。
求人が増える分野・好調を維持する分野
求人増加が予測される分野
下半期に求人数の増加が見込まれるのは、IT・通信、金融といった業種と、経理・人事・法務などの管理部門職種です。共通する背景は2つあります。
1つ目はDX・AI投資の拡大です。IT・通信業界はもちろん、金融業界でもシステム刷新やデータ活用の投資が続き、エンジニアだけでなくプロジェクトを推進できる人材への需要が高まっています。
2つ目は管理部門の構造変化です。経理では仕訳や月次決算といった定型業務の自動化が進む一方、AIのアウトプットを検証し業務改善につなげられる人材の需要が増えています。人事では採用難と人的資本経営への対応、法務ではガバナンス強化の流れが求人を押し上げています。「自動化で仕事が減る」のではなく、「自動化を使いこなせる管理部門人材」の争奪戦が起きているのが実態です。
好調を維持する分野
不動産・建設、電気・機械、メディカル、営業、化学・素材の各分野は、高い求人水準を維持する見込みです。特に建設・製造系は人手不足が深刻で、経験者であれば年齢を問わず選択肢が広い状況が続きます。35歳以上のミドル層の求人が増えている点は、ミドル層の転職市場動向でも詳しく解説しています。
下半期の転職を左右する2つの潮流
潮流1:AIスキルが「あると有利」から「見られて当然」へ
企業のAI導入が進んだことで、中途採用で求める人材像が変わったとする企業が7割を超えるという民間調査の報告もあります。といっても、高度なAI開発スキルが求められているわけではありません。企業が見ているのは、「生成AIを日常業務でどう使い、どんな成果につなげたか」を具体的に語れるかです。
職務経歴書に「ChatGPTを活用して提案書作成の時間を半減させた」といった一行があるかないかで、書類の通過率は変わってきます。現職でAIを使う機会がない方は、転職準備の一環として今日から使い始めることをおすすめします。
潮流2:「入社後」を見せる企業が選ばれ、見る求職者が成功する
定着重視の流れは、求職者にとってもメリットがあります。選考の場で働き方・役割・評価基準について具体的な質問をぶつけても、誠実に答える企業が増えているからです。逆に、この段階で情報開示を渋る企業は入社後のギャップが大きい可能性があります。面接は「選ばれる場」であると同時に「見極める場」——この意識を持てるかどうかが、転職の満足度を大きく左右します。
いま転職を考える人の動き方:状況別アドバイス
20代〜30代前半:ポテンシャル+αの「α」を言語化する
若手への需要は引き続き旺盛ですが、企業は「素直で伸びしろがある」だけでなく、変化に適応して自ら動けるかを見ています。現職での改善経験・巻き込み経験を具体的なエピソードとして準備しましょう。
30代後半〜40代:専門性の「翻訳」が決め手
ミドル層の求人は増えていますが、求められるのは即戦力です。自分の経験を応募先の課題解決にどう活かせるか、業界の言葉に「翻訳」して伝えられるかが勝負です。30代・40代の市場価値の高め方も参考にしてください。
地方での転職:都市部との垣根が下がっている
リモートワークの定着で、地方在住のまま都市部企業の求人に応募できるケースが増えました。同時に、地方企業のDX需要の高まりで、都市部での経験を地方で活かすUターン・Iターン転職の受け皿も広がっています。
まとめ:好機の市場ほど「準備した人」から決まる
- 2026年下半期は15分野中12分野で求人増加・好調維持の予測。売り手市場が続く
- IT・通信、金融、経理、人事、法務で求人増。DX投資と管理部門の構造変化が背景
- 年収アップ転職が増える一方、企業は定着重視。ミスマッチのない転職が決まりやすい
- 生成AIの業務活用経験は職種を問わず差別化材料になる
- 転職活動は準備から内定まで2〜3か月。下半期に動くなら、いま職務経歴の棚卸しを
株式会社Sei San Seiでは、キャリア相談から求人紹介までを支援する転職どうでしょう、地方企業とのマッチングに強いMINORI Agentを運営しています。「自分の市場価値を知りたい」「地方での転職を考えている」という方は、お気軽にご相談ください。
よくある質問
Q1. 2026年下半期の転職市場はどうなると予測されていますか?
大手転職サービスの市場予測では、15分野のうち12分野で求人数の増加または好調維持が見込まれています。転職求人倍率も2倍を超える高水準で推移しており、求職者に有利な市場が続く見通しです。
Q2. 求人が増えるのはどの分野ですか?
IT・通信、金融の業種と、経理・人事・法務などの管理部門職種で増加が予測されています。不動産・建設、電気・機械、メディカル、営業、化学・素材も好調を維持する見込みです。
Q3. 転職で年収を上げることはできますか?
年収アップを目的とした転職は増えており、現職を上回る提示をする企業も見られます。ただし提示額だけでなく、賞与や昇給ペースを含めた総合条件と、入社後に評価される環境かを併せて確認しましょう。
Q4. AIスキルがないと不利になりますか?
高度な開発スキルは不要ですが、生成AIを業務で活用した経験を具体的に語れると差別化になります。現職で使う機会がなければ、転職準備の一環として今から使い始めるのがおすすめです。
Q5. 転職活動はいつ始めるのがよいですか?
求人が高水準にある今は情報収集の好機です。準備から内定まで2〜3か月かかることが多いため、まず職務経歴の棚卸しと市場価値の把握から始めると、良い求人が出たときにすぐ動けます。