転職 2026.02.25

2026年上半期の転職市場まとめ|求人倍率・狙い目業界・年代別の動き方

2026年上半期の転職市場まとめ|求人倍率・狙い目業界・年代別の動き方

「転職したいけれど、今のタイミングはどうなのか」「自分の年代だと、どんな業界が狙い目なのか」——転職を考え始めたとき、最初に知るべきは市場の全体像です。

2026年上半期の転職市場は、一言でいえば「追い風は続いているが、風向きが変わり始めている」状態です。本記事では、最新の公的統計や各種調査のトレンドをもとに、求人倍率の動向、注目すべき業界、そして年代別の具体的な動き方を整理します。

2026年上半期、転職市場の全体感

売り手市場は継続——ただし「二極化」の兆し

厚生労働省が発表する有効求人倍率は、2025年後半から2026年にかけて1倍を上回る水準が続いています。これは、求職者1人に対して1件以上の求人がある「売り手市場」が継続していることを意味します。

ただし、すべての業種・職種で均等に求人があるわけではありません。各種調査では、業種や職種によって求人の増減に大きな差があることが報告されています。DXや人手不足を背景に求人が伸びている分野がある一方で、景気動向に敏感な一部の業種では採用抑制の動きも見られます。

つまり、2026年の転職市場は「誰でもどこでも転職できる」という単純な売り手市場ではなく、「正しい方向に動けば有利、方向を間違えると苦戦する」という二極化の時代に入りつつあるのです。

求職者の動機に変化——「年収」から「市場価値」へ

各種転職動向調査では、転職を考える動機にも変化が見られます。従来のトップだった「年収アップ」に加えて、「自分の市場価値を高めたい」「キャリアの選択肢を広げたい」という、いわば「キャリア投資」型の動機が増加傾向にあります。

この背景にはいくつかの要因があります。AIやDXの進展で「今のスキルがいつまで通用するかわからない」という危機感が広がっていること。終身雇用を前提にしない働き方が浸透し、「一社で完結するキャリア」から「市場で通用するキャリア」へと発想がシフトしていること。これらが重なり、転職を「逃げ」ではなく「攻めの投資」として捉える人が増えています。

狙い目の業界・職種——5つの注目分野

2026年上半期、特に求人が活発で転職者にとって好条件が期待できる業界・職種を整理します。

1. IT・DX推進(エンジニア・PM・データ分析)

引き続き最大の「売り手」が集中する分野です。総務省の情報通信白書などでも報告されているとおり、IT人材の不足は構造的な問題であり、2026年も需給ギャップは拡大傾向にあります。

特に注目は、AIエンジニアやデータサイエンティストだけでなく、DXを推進するプロジェクトマネージャーやビジネスアナリストの需要が急増している点です。技術がわかるだけでなく、ビジネス課題を翻訳できる人材が求められています。

2. 製造業(生産管理・品質管理・設備保全)

サプライチェーンの国内回帰やEV・半導体関連の設備投資を背景に、製造業の求人は高水準が続いています。特に「現場を知りながらデジタルツールを扱える人材」——いわゆるハイブリッド型の技術者は、業界を問わず引き合いが強い状況です。

3. 建設・インフラ(施工管理・設計・安全管理)

2024年問題(時間外労働の上限規制適用)以降、建設業界の人材不足は一層深刻化しています。各種調査によると、建設業の求人倍率は全業種の中でもトップクラスに位置し続けています。資格保有者や現場経験者は、年齢を問わず選択肢が広い分野です。

4. 医療・介護・福祉

超高齢社会の進展に伴い、構造的な人手不足が続く分野です。厚生労働省の需給推計でも将来的な不足が見込まれており、未経験からの参入や異業種からの転職も歓迎される傾向が強まっています。介護職の処遇改善も段階的に進んでおり、以前と比べて待遇面での選択肢も広がりつつあります。

5. コンサルティング・専門サービス

経営課題の複雑化に伴い、コンサルティング業界の採用は活況が続いています。特に事業会社での実務経験を持つ「事業側出身コンサルタント」のニーズが高く、30代前後で事業会社からコンサルティングファームへ転じるキャリアパスが定着しつつあります。

年代別の転職戦略——「自分の年代」で最適解は異なる

転職市場における自分の立ち位置は、年代によって大きく異なります。ここでは、20代・30代・40代以上それぞれの「今だからこそ取れる戦略」を整理します。

20代:ポテンシャル採用が活発、未経験歓迎の「入口」を見逃さない

20代の最大の武器は「伸びしろ」です。各種調査では、20代向けの「未経験歓迎」「ポテンシャル採用」の求人数は増加傾向にあり、企業側が若手人材の確保に積極的になっていることがうかがえます。

20代の転職で意識すべきポイント:

  • 「とりあえず年収」で選ばない——20代の転職は「どんなスキルと経験が得られるか」を重視する。3年後・5年後の市場価値につながる環境を選ぶ
  • 業界・職種の「軸」を決める——未経験歓迎の求人が多い今だからこそ、自分が伸ばしたいスキルの方向性を明確にしてから動く
  • 「第二新卒」の窓口を活用する——入社1〜3年目であれば、第二新卒枠でのキャリアチェンジが最もスムーズ

30代:専門性とマネジメント経験を「翻訳」する力が武器

30代は、「何ができるか」が最も問われる年代です。企業が30代に求めるのは、即戦力としての専門性に加えて、チームやプロジェクトを動かした経験です。

ここで重要になるのが「キャリアの翻訳力」。自分の経験やスキルを、転職先の企業の文脈で「こう活かせます」と具体的に説明できる力です。同じ業界への転職であれば比較的容易ですが、異業種転職の場合、この翻訳力が合否を分けます。

30代の転職で意識すべきポイント:

  • 「実績の数値化」を徹底する——売上、コスト削減率、チーム規模、プロジェクト期間など、定量的に語れる実績を棚卸しする
  • マネジメント経験を「形」にする——部下の人数、育成実績、組織課題の解決事例など、リーダーシップの証拠を整理する
  • 「掛け算」のキャリアを意識する——「営業 x IT」「人事 x データ分析」など、複数のスキルを組み合わせることで希少性が高まる

40代以上:ミドル世代の「需要拡大」を味方につける

かつて「35歳限界説」と言われた転職市場の年齢の壁は、着実に崩れつつあります。各種調査によると、ミドル世代(35歳以上)向けの求人は増加傾向にあり、特にマネジメント層や専門職での採用が活発化しています。

この背景には、若手人材の絶対的な不足があります。少子化により20代〜30代前半の労働力が構造的に減少する中、企業は採用ターゲットの年齢幅を広げざるを得ない状況です。さらに、「経験値の高い人材を即戦力として迎えたい」というニーズも増しています。

40代以上の転職で意識すべきポイント:

  • 「年齢」ではなく「経験値」で勝負する——業界知識、人脈、トラブル対応力、組織マネジメント。これらは若手には真似できない40代の武器
  • 条件にこだわりすぎない柔軟性を持つ——役職名や年収だけでなく、「何を任せてもらえるか」「自分の経験が最も活きる環境か」で判断する
  • 「コンパクトな組織」も選択肢に入れる——中小企業やスタートアップでは、大企業で培った経験が組織全体を変えるインパクトを持つことがある

転職活動で差がつく3つのポイント

売り手市場とはいえ、「良い求人」には応募が集中します。ライバルと差をつけ、本当に行きたい企業から内定を勝ち取るための3つのポイントを紹介します。

1. 「企業が求める人材像」を徹底的にリサーチする

転職活動でもっとも多い失敗は、「自分が何をしたいか」だけで企業を選ぶことです。企業には必ず「今、こういう人材がほしい」という具体的なニーズがあります。そのニーズと自分の強みが重なるポイントを見つけられるかどうかが、書類通過率を大きく左右します。

具体的には、求人票の「必須条件」と「歓迎条件」を分解し、自分の経験と一つ一つ照合する作業を怠らないこと。さらに、企業のIR資料やプレスリリース、経営者のインタビュー記事なども確認し、「この企業が今どこに向かっているのか」を理解したうえで志望動機を組み立てましょう。

2. 「転職の軸」を明確に言語化する

面接で必ず聞かれるのは「なぜ転職するのか」「なぜ当社なのか」。この2つの質問に、一貫したストーリーで答えられるかどうかが合否を分けます。

転職の軸とは、「年収を上げたい」「リモートワークがしたい」といった条件面だけではありません。「自分のキャリアをどの方向に伸ばしたいか」「どんな環境で最もパフォーマンスを発揮できるか」という、より深い自己理解が求められます。この軸がブレていると、複数社を並行して受ける中で一貫性を失い、結果的にどの企業からも「本気度が伝わらない」と判断されてしまいます。

3. 転職市場の「プロ」の力を借りる

自分一人で市場を調べ、求人を探し、書類を作り、面接対策をする——もちろん可能ですが、限られた時間の中で最大のパフォーマンスを出すには、プロの支援を活用するのが合理的です。

転職エージェントや求人メディアを活用することで、非公開求人へのアクセス、書類添削、面接対策、年収交渉といったサポートを受けられます。特に在職中に転職活動を進める場合、時間効率の面でもプロの支援は大きなアドバンテージになります。

まとめ:2026年、転職を成功させるために

2026年上半期の転職市場をまとめると、以下のポイントが浮かび上がります。

  • 売り手市場は継続しているが、業種・職種による二極化が進んでいる
  • IT・DX、製造業、建設業、医療・介護、コンサルティングが引き続き狙い目
  • ミドル世代の需要が拡大しており、「35歳限界説」は過去の話になりつつある
  • 転職の動機が「年収」から「市場価値向上・キャリア投資」にシフトしている
  • 差がつくのは「企業が求める人材像の理解」「転職軸の明確化」「プロの活用」

転職は、人生の中でも大きな意思決定のひとつです。だからこそ、「なんとなく」で動くのではなく、市場を正しく理解し、自分の強みを最大限に活かせる方向に動くことが重要です。

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